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究極の4つの幸せ

2023.08.01 矢内芳則語録集より

1 人に愛されること
2 人に褒ほ められること
3 人の役に立つこと
4 人に必要とされること

共に幸せになるために、ビデレオターを続けてきたといっても過言ではありません。でも、どうやったら幸せになれるのか……。
2001年に、経営理念を成文化し、その何年後かに悩み始めました。
なぜなら「幸せ」というのはすごく曖昧で、幸せの形は人それぞれだからです。
物質的な幸せ、精神的な幸せ、家庭の幸せ、仕事の成功……。
だから、ある程度統一していかないとダメなんじゃないか、そして「共に幸せになろう」の「幸せ」を、ほかの言葉に置き換えることはできないだろうかと考え始めたのです。

そんなとき、一冊の本が私にヒントを与えてくれました。当時日本理科学工業の会長だった大山泰弘さんの『「働く幸せ」の道』(WAVE 出版)です。
あるとき、著者の経営する会社に、養護学校から知的障がいをもった女子学生の就職受け入れの打診がありました。著者である会長は、社内で働く人たちとうまくやっていけるだろうかと不安でしたが、養護学校の先生の熱意にほだされ、採用することになりました。
すると、その子は予想以上に、本当に一生懸命働いてくれました。
それを見た会長は、「彼女には金銭的な支えもあるし、そんなに熱心に働かなくても生きていけるのに、なぜこんなに懸命に働くんだろう?」と疑問に思い、お寺の住職に質問しました。すると住職が次のように教えてくれたのです。
「人間には究極の幸せが4つある。①人に愛されること ②人に褒めらること ③人の役に立つこと ④人に必要とされること。このうち〈愛されること〉以外の3つ、〈人に褒められ〉〈人の役に立ち〉〈人に必要とされること〉は、仕事で得ることができるんですよ。だから一生懸命働くんですよ」
そこから私は、「共に幸せになる」を「周りから強く必要とされる存在になる」と、定義づけることができたのです。

「矢内芳則語録集」302ページより